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 今年の夏は暑い日が続き、神戸でも10月のはじめごろまで最高気温が30℃を超える日が続きました。10月中旬に入り、ようやく秋らしい気候になってきたので、「名所・旧跡を訪ねて」の第3弾として「舞子公園」に行ってみました。

 この舞子公園は、パンフレットによると明治33年に兵庫県初の県立都市公園として開園しており、私も子供のころは何回も訪れたことがあったのですが、1998年に明石海峡大橋が公園の真上を通って開通して以降は車で横を通り過ぎるだけで、ゆっくりと公園内を散策することはありませんでした。

 久しぶりに行った舞子公園は好天にも恵まれ、淡路島を望む優雅な風景と近代的な大橋の力強い造形がうまく融合し、大変素晴らしい景観を見せてくれました。

舞子公園交通マップ【舞子公園パンフレット:令和2年3月版より転載】


舞子公園周辺マップ【舞子公園パンフレット:令和2年3月版より転載】

明石海峡大橋と淡路島の眺望

 公園内には、大橋と一体となって作られた「舞子海上プロムナード」や、六角形の美しい外観を持つ「孫文記念館」、サイエンスミュージアムの「橋の科学館」の他、「旧木下家住宅」、「旧武藤山治邸」など1900年代前半に建てられた文化財住宅があり、それぞれが公園内にうまく配置されてアクセントとなっています。訪れたのが平日であったせいもあり、思いのほか人出は少なく、ゆっくりと散歩を楽しむ人、ジョギングをする人、海岸で釣りをする人など、それぞれがのんびりとした時間を楽しんでいました。

「舞子海上プロムナード」の入り口は大橋の真下にあり、ここから大迫力の大橋を見上げることができます。大橋を吊り下げる主塔は海面から297mの高さがあるということで、間近に見るとその巨大さに驚かされます。

舞子海上プロムナード入口

プロムナード入口から見上げた大迫力の大橋(1)
プロムナード入口から見上げた大迫力の大橋(2)

  エレベータで8階の展望ラウンジに上がると、眼下に舞子公園や明石海峡、遠くは大阪湾の向こうに関西国際空港や和歌山県の友ケ島なども見ることができました。

プロムナード8階の展望ラウンジからの眺望

  またプロムナード内には、明石海峡に突出した延長317mの回遊式遊歩道があり、そこには「海上47mの丸木橋」があります。これは眼下に海が見える透明板上に架けられた橋で、スリル満点です。

回遊式遊歩道入口
海上47mの丸木橋(1)
海上47mの丸木橋(2)

  この他海上レストランもあり景色を見ながら食事を楽しむことができるようになっていました。

海上レストラン

  「孫文記念館」は1915年に中国人の実業家・呉錦堂の別荘として建てられた「移情閣」が基になっています。地元では「六角堂」として親しまれており、私も子供のころから「六角堂」と呼んでいました。建物は1983年に兵庫県に寄贈され1984年から「孫文記念館」として一般公開されるようになったそうです。舞子公園の中でもひと際目を引く建物で、中には中国の革命家・政治家・思想家であった孫文(1866-1925)と神戸のかかわりを中心に、呉錦堂の生涯、「移情閣」の変遷などが詳しく、わかりやすく展示されています。またここでは「移情閣コンサート」や「移情閣まつり&交流会」など多彩なイベントも行われています。

孫文記念館(1)

孫文記念館(2) ※海上プロムナードより

 この他にも公園内には、「橋の科学館」や「旧木下家住宅」、「旧武藤山治邸」などがあり、それぞれに見ごたえがあります。また今回は午後の日の高い時間に行きましたが、日没の時間帯の夕焼けも大変素晴らしいと思います。
 舞子公園にまだ行ったことがない皆さん、また“地元にいるけど最近は舞子公園に行ったことはないなー”という皆さん、是非一度訪れてみてください。