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( 令和4年12月22日  神戸市記者発表資料より)

消費生活相談情報(令和4年12月22日)

1 相談事例から

自宅のトイレが詰まり、ネットで修理業者を検索したところ、「料金は280円から」と書かれていたサイトを見つけ修理を依頼した。
業者から「詰まりの原因によって料金が変わる」と言われ、最終的に10万円の請求があったが金額についての詳細な説明はなかった。
また、契約書もなく、領収書だけ渡された。
知人に話すと「請求金額が高額ではないか」と言われ、どうすればいいのかわからず相談した。
                                       (相談者20代、学生)

2 関連の相談状況

① 水まわり修理に関する相談件数

12月プレス資料
12月プレス資料

水まわりに関する相談件数は、表1のとおりです。令和3年度より減少傾向にありますが、依然高額請求などの被害に遭うケースが続いています。
相談内容は、『工事費用や工事内容・価格の説明不足』などについての苦情が多くあり、過去3年間の相談件数のうち、トイレ関連の割合は減少していますが台所などその他の水まわりの割合が増えています。(表2)

② 年代別相談件数
表3は過去3年間の年代別相談件数です。
①70歳代、②60歳代、③80歳代以上、④20歳代以下の順に多くなっており、
学生で一人暮らしをしている若い世代からの相談も多数寄せられています。



3 神戸市消費者センターからのアドバイス

水まわりのトラブル時、インターネット検索やマグネット広告に表示された価格を見て慌てて業者に修理を依頼してしまうことも多いと思います。「簡単な修理と思ったが、請求金額が広告の表示価格よりかなり高額であった」「業者から最初に説明もなく工事が進み、高額な工事費を請求された」などの同様の相談が多く寄せられています。
水まわりの修理の作業内容や価格は、作業員が住居を訪問し、現状を確認したうえでないと確定できないのが通常です。電話やネットで事業者に依頼し、現状確認をしてもらい、説明を受けた時点では、その事業者と明確に契約する意思があるとは言えません。
自宅で行った修繕契約は訪問販売に該当し、書面を受取ってから8日間はクーリング・オフの主張が可能となるケースがあります。インターネット等で安価な金額が表示されていたため、請求金額が当初想定していた金額とかけ離れていて納得できない場合は、消費者からクーリング・オフ通知による意思表示をしたうえで、事業者と話し合いをするのも一法です。

水まわりの契約トラブルに遭わないための備え

  • 工事内容や価格について説明をよく聞いて、納得ができる業者に依頼しましょう。できればいくつかの業者に見積を依頼し、工事内容・工事価格(材料費・技術料・出張費・諸経費、消費税など)を詳細に確認したうえで比較してみましょう。

 注)見積もりの依頼には、費用がかかる場合がありますので、事前に確認してください。

  • 今回のトラブル修理以外の工事を希望しない場合、不要であることをはっきり伝えましょう。
  • 急な水漏れに備えて、止水栓の場所や止水方法を確認しておきましょう。
  • トイレのつまりの原因となるトイレットペーパー以外の水に溶けにくいものは流さないように注意しましょう。
  • 水まわりのトラブルに備えて、あらかじめ修理の依頼先を確認しておくことも大切です。
  • 集合住宅の場合は、大家や管理組合に緊急時の対応について事前に相談しておきましょう。

詳細は、下記の神戸市ホームページをご確認ください。

https://www.city.kobe.lg.jp/a07153/shise/press/736457675751.html